2021年8月22日(日) 10:30~
説教:「イエスの服に触れる女」
中村静郎牧師
聖書:ルカによる福音書8章40~56節
讃美歌21: 83・22・465・466・29
新約聖書(新共同訳)より
ルカによる福音書8章40~56節
イエスが帰って来られると、群衆は喜んで迎えた。
人々は皆、イエスを待っていたからである。
そこへ、ヤイロという人が来た。この人は会堂長であった。
彼はイエスの足もとにひれ伏して、自分の家に来てくださるようにと願った。
十二歳ぐらいの一人娘がいたが、死にかけていたのである。
イエスがそこに行かれる途中、群衆が周りに押し寄せて来た。
ときに、十二年このかた出血が止まらず、医者に全財産を使い果たしたが、だれからも治してもらえない女がいた。
この女が近寄って来て、後ろからイエスの服の房に触れると、直ちに出血が止まった。
イエスは、「わたしに触れたのはだれか」と言われた。
人々は皆、自分ではないと答えたので、ペトロが、「先生、群衆があなたを取り巻いて、押し合っているのです」と言った。
しかし、イエスは、「だれかがわたしに触れた。わたしから力が出て行ったのを感じたのだ」と言われた。
女は隠しきれないと知って、震えながら進み出てひれ伏し、触れた理由とたちまちいやされた次第とを皆の前で話した。
イエスは言われた。
「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」
イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人が来て言った。
「お嬢さんは亡くなりました。この上、先生を煩わすことはありません。」
イエスは、これを聞いて会堂長に言われた。
「恐れることはない。ただ信じなさい。そうすれば、娘は救われる。」
イエスはその家に着くと、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、それに娘の父母のほかには、だれも一緒に入ることをお許しにならなかった。
人々は皆、娘のために泣き悲しんでいた。
そこで、イエスは言われた。
「泣くな。死んだのではない。眠っているのだ。」
人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑った。
イエスは娘の手を取り、「娘よ、起きなさい」と呼びかけられた。
すると娘は、その霊が戻って、すぐに起き上がった。
イエスは、娘に食べ物を与えるように指図をされた。
娘の両親は非常に驚いた。
イエスは、この出来事をだれにも話さないようにとお命じになった。
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