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執筆者の写真福井宝永教会 日本キリスト教会

主日礼拝・福井宝永教会


2022年5月15日(日)

10:30~


説教:見失った羊

中村静郎牧師​


聖書:ルカによる福音書 15章11〜32節


讃美歌21:

83、13、125、523、29















 

新約聖書(新共同訳)より

ルカによる福音書15章11〜32節


また、イエスは言われた。


「ある人に息子が二人いた。


弟の方が父親に、『お父さん、わたしが頂くことになっている財産の分け前をください』と言った。


それで、父親は財産を二人に分けてやった。


何日もたたないうちに、下の息子は全部を金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くして、財産を無駄使いしてしまった。


何もかも使い果たしたとき、その地方にひどい飢饉が起こって、彼は食べるにも困り始めた。


それで、その地方に住むある人のところに身を寄せたところ、その人は彼を畑にやって豚の世話をさせた。


彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人はだれもいなかった。


そこで、彼は我に返って言った。


『父のところでは、あんなに大勢の雇い人に、有り余るほどパンがあるのに、わたしはここで飢え死にしそうだ。


ここをたち、父のところに行って言おう。


「お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。

もう息子と呼ばれる資格はありません。

雇い人の一人にしてください」と。』


そして、彼はそこをたち、父親のもとに行った。


ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。


息子は言った。


『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。

もう息子と呼ばれる資格はありません。』


しかし、父親は僕たちに言った。


『急いでいちばん良い服を持って来て、この子に着せ、手に指輪をはめてやり、足に履物を履かせなさい。

それから、肥えた子牛を連れて来て屠りなさい。食べて祝おう。

この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。』


そして、祝宴を始めた。


ところで、兄の方は畑にいたが、家の近くに来ると、音楽や踊りのざわめきが聞こえてきた。


そこで、僕の一人を呼んで、これはいったい何事かと尋ねた。


僕は言った。


『弟さんが帰って来られました。

無事な姿で迎えたというので、お父上が肥えた子牛を屠られたのです。』


兄は怒って家に入ろうとはせず、父親が出て来てなだめた。


しかし、兄は父親に言った。


『このとおり、わたしは何年もお父さんに仕えています。

言いつけに背いたことは一度もありません。

それなのに、わたしが友達と宴会をするために、子山羊一匹すらくれなかったではありませんか。

ところが、あなたのあの息子が、娼婦どもと一緒にあなたの身上を食いつぶして帰って来ると、肥えた子牛を屠っておやりになる。』


すると、父親は言った。


『子よ、お前はいつもわたしと一緒にいる。

わたしのものは全部お前のものだ。

だが、お前のあの弟は死んでいたのに生き返った。

いなくなっていたのに見つかったのだ。

祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前ではないか。』」




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