2022年5月22日(日)
10:30~
説教:不正な管理人のたとえ
中村静郎牧師
聖書:ルカによる福音書 16章1〜13節
讃美歌21:
83・14・370・456・29
新約聖書(新共同訳)より
ルカによる福音書16章1〜13節
イエスは、弟子たちにも次のように言われた。
「ある金持ちに一人の管理人がいた。
この男が主人の財産を無駄使いしていると、告げ口をする者があった。
そこで、主人は彼を呼びつけて言った。
『お前について聞いていることがあるが、どうなのか。
会計の報告を出しなさい。もう管理を任せておくわけにはいかない。』
管理人は考えた。
『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上げようとしている。
土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。
そうだ。こうしよう。管理の仕事をやめさせられても、自分を家に迎えてくれるような者たちを作ればいいのだ。』
そこで、管理人は主人に借りのある者を一人一人呼んで、まず最初の人に、『わたしの主人にいくら借りがあるのか』と言った。
『油百バトス』と言うと、管理人は言った。
『これがあなたの証文だ。急いで、腰を掛けて、五十バトスと書き直しなさい。』
また別の人には、『あなたは、いくら借りがあるのか』と言った。
『小麦百コロス』と言うと、管理人は言った。
『これがあなたの証文だ。八十コロスと書き直しなさい。』
主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。
この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。
そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。
ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。
ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。
だから、不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか。
また、他人のものについて忠実でなければ、だれがあなたがたのものを与えてくれるだろうか。
どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。
一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。
あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」
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